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2012年1月 7日 (土)

雑学チップス

※2006年6月27日のmixi日記からこちらに改訂、転載したものです。ので、掲載している商品はおそらく、もう入手不可能です。
 

薪を背負いながら本を読みふける二宮尊徳
労働の時間を惜しみ知への欲求をひたむきに追求するその姿は
我らが日本人の誇る勤勉さの象徴として知られている。

そんなくらいに勤勉な尊徳さんの事だから、飯食う時だって学術書片手に
って感じだろうなあ、ってそうは問屋が下ろさない。

農耕民族たる我々は、八百の神がもたらす大地の豊穣に感謝の意を表し、
神妙に食事を頂く民族性も同時に持ち合わせておるわけで
「尊徳、あほ!飯食うときに活版印刷なんてながめるでねえ、罰あたるぞ」
なんて家長に戒めを食らっていたに違いない。(全部空想です)

尊徳無念、知識欲ピンチ、勤勉あやうし。

しかし、そんな勤勉さを尊徳から脈々と受け継いだ我が民族は
「食べながら学ぶ事」の正当かつ合理的な解決を試みたのである。

それがクラッカーを食しながら生物の形状、名称、表記を記憶中枢にインプットするのに成功したギンビズの「食べっこどうぶつ」であったり、寿司屋のあがりが注がれる魚の名がいっぱい書いてある湯のみだったり、空想科学の世界ではどらえもんに出てくる食物型外部記憶装置「暗記パン」だったりする。

で、2006年の夏、W杯もたけなわの頃、そうした知育菓子の決定版がコンビニエンスストアーに颯爽とその姿を表したのである。

その名も

「Pringles(プリングルス)プリントチップス 雑学入り」(うす塩味)

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舶来ポテイトチップスの名品、プリングルスと「雑学」のコラボレート!
こんな途方もない組み合わせをいったい誰が考案しえたのだろうか?

色相学でいう所の「アクティブさ」「大胆さ」を象徴するカーマインレッドを基調としたパッケージには、「チップの上に雑学がプリント」という、わかりやすく企画内容を表現している
はずなのに、なぜだかわけがわからないコピー。

商品写真にはチップにプリントされた雑学の一例が

「馬は口から呼吸ができないので鼻息が荒い」

へぇーとうなりながらも、この文字と写真を合成したデザイナーの気持ちは
如何ばかりであったろうかとおもんばかる。

んじゃ早速食ってみっか。

163540859_73

「満タンクを訳したのが満タン」
へぇー パリパリ

「世界で最初の動物園が出来たのは中国」
へぇー パリポリパリ

「日本人の14%が左利き(言い切んなよ)」
へぇー パリパリパリ

だ・か・ら・な・ん・な・ん・だ

チップスをピックアップする度に、なんの解説もなく、ただ結論だけを
ぴしゃりと押し付けられる、むしろ潔い。

我々の中には、
必要な知識は文学で学んだという人がいる。いや、漫画で、専門書で
学びましたという人がいる。

それと同じ感覚で、教養はポテトチップスで身につけましたというチップス・インテリジェンス
世代が社会を担う未来が、もうそこまで来ているに違いない。(注意:嘘)

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