« 2011年8月7日 - 2011年8月13日 | トップページ | 2011年12月18日 - 2011年12月24日 »

2011年9月25日 - 2011年10月1日

2011年9月26日 (月)

アニマル球団 その2

念のため、その1です

まあしごくかんたんに漫画「アストロ球団」というのはどんな漫画か説明すると

第2次世界大戦で無念の戦死を遂げた大投手、沢村栄治の魂は海を越え
故郷、日本の各地へと飛散。その魂を身体に刻み生を受けた九人の超人達が激しい戦いを経ながら集結し、打倒読売巨人軍、打倒アメリカ大リーグを掲げた超人野球チーム「アストロ球団」を結成するという、野球版「南総里美八犬伝」ともいうべき物語。

スポーツ漫画でありながら魔球や必殺技のオンパレード、死人廃人は当たり前の
スーパーデスマッチ野球が展開される、野球漫画史上に燦然と輝く大怪作である。

どん、どん、どんどんどんとウォームアップを続ける動物達の檻の前のベンチに腰掛け
(見学疲れ) 目をつむり昨夜読んだアストロをプレイバック。

開眼、一言

「沢村栄治の魂、この地に宿れり」

レイテに散った沢村の魂はなにも人間のみに宿るとは限らない。
野球場に隣接したここ円山動物園に集結せし数奇な運命の動物達にもそれはしかと刻み込まれていて、隣で巨人とかNTT東日本がヒットエンドランとかを決めている間にも彼らは虎視眈々と自主練習に励み、野球超人、人といってよいのかわからないが獣っていうのもなんなんで、としての才能に磨きをかけていたに違いない。

そして今、我の手によって見いだされ、打倒巨人軍、打倒アメリカ大リーグの旗印の元に「アニマル球団」が結成されるのだ。そういう運命なんだ、出張してよかった。実にサラリーマン冥利ではないか。

そうと決まれば早速オーダー編成はじめ イン 円山ズー オーイエー。

トップバッターをは俊足巧打のシンリンオオカミ

26228484_3893720395

 

シベリアンハスキーかと思ったが
寄ってみると眼光の鋭さが違いますねやっぱ。
26228484_2807454977


2番は器用な打撃で送ってよし、打ってよしのダイアナモンキー
26228484_2080176953

メスの方が攻撃性が強いらしいのでレギュラーはメスだな。
円山動物園では繁殖にも成功しとるらしいので数で勝負のデスマッチも
オーケーだ。

クリンアップの一角はパワー、スピードを兼ね備えたライヨンさんで鉄板だろう。
26228484_999997610

これは打つよね、パッと見で。

西武ライオンズとちょっとかぶるが我らのターゲットは読売巨人軍、
ひいてはアメリカ大リーグであるからして。

外野を固めるのはオオワシ。
26228484_1408515471

やっぱ飛べるのはでかいよね。ホームランボールとれるし。
ジャコビニ流星打法には要注意だ。

※ジャコビニ流星群にヒントを得て考案された打法。あらかじめバットに
ヒビを入れておき、打った瞬間に砕けたバットの破片とボールが同時に
飛んでゆき、守備はどれがボールかわからないので捕る事ができず、
しかも超危険。ルール違反というか刑法にも違反してるんじゃないかと
いうとても恐ろしいこれがほんとの必殺技


それからキリン。

26228484_981567476

フェンス際、ポール間際の大飛球もお手の物。

実は戦うとガチで強いという噂もあるから乱闘要員としてもグッドです。


やっぱ外野は飛べなきゃなあ
というわけで外野もうひと枠は昆虫館に大量に「分布」していた
クロオビアゲハ
26228484_38645918181

死ぬ程非力そうなのが心配だが昆虫代表として頑張ってほしい。
いざという時は「目つぶしに鱗粉(羽根に付着している粉)使え」
みたいなサインが出せるようにベンチワークもトレーニングが必要だ。



ピッチャーはアニマル界のロジャークレメンスことホッキョクグマ
26228484_34595978581

スタミナ、パワーに長けてるが、チューバッカなみに毛むくじゃらなので夏に
弱そうなのが気になるところ。

ナベツネにかけあって試合を冬にしてもらう必要がありそうだな。


おお、さすがは沢村の魂を受け継ぐ猛者達、オーダー編成もすこんすこん決まってゆくぞ。
おお、うれし、楽しや。るんら、るん。

と、なったところでこのアニマル球団を率いる札幌のシュウロことわたくしめとしてはそろそろこのオーダーの中核をなす4番バッタアというものを決定しなければならないわけで、
「巨人の4番」が特別なものであるように4番とはすなはちチームの象徴であり、史上最強の打者である必要があるわけなのだとつたない野球の知識が小生の脳裏に語りかけてくる。

がってん承知、このアニマル球団の4番を任せられるのはやつしかいない。やつしか。

反復してのち小生は歩みをはじめた。


「類人猿館」ローランドゴリラの「ゴン」君の厩舎へ向かって。。。。。



そして。。。





26228484_1160555396

いませんでした。




繁殖目的で京都市動物園へ出張中。代わりに等身大のカットアウトモデル
が檻から飛び出し、その精悍な体躯を体現している。

26228484_2473831674






ゴン君
26228484_1362234753






なんかめっちゃダンディ
香り立つ「男」の芳香

獰猛な中にも深い知性を感じさせるどこかもの憂げな表情
顔面に刻み込まれた皺の奥の茶色い瞳は赤道の彼方の故郷を
見つめているのだろうか。

猛々しい程のパワーと幾多の激動を乗り越えて来たものだけが纏う
ダンディオーラ、包容力 やはり、4番はお前しかいない



俺はいつまでも待ってるよ。
この札幌ではなく一旦帰京して。。

もういっちょダンディな感じの動物を発見したので掲載


写真がへたくそだがインドオオコウモリ

26228484_4282039563

黒いトレンチコートが気品を感じますね、カサブランカって感じで。
26228484_301907202



おわり。

2011年9月25日 (日)

アニマル球団

何年か前に北海道に出張にいったときのお話です。

北海道ってざっと地図で見ても測るまでもなくでかいじゃないですか。

174cm程度の長さしかない男なんぞ余裕で包容して、おいしい料理やほっか
ほっかのふとんでやすらぎを与えてくれるかと思いきや、
なんだかでかいイベントに加え、うら若きゴルフプレイヤー石川某がここで
ゴルフやるらしく、スタッフやらマスメディアの人員で札幌市内のホテルは
カプセル形状のものに至るまで全て満室。

結局、札幌が世界に誇る歓楽街すすきので、会社の経費というサラリーマンの特権を
利用してわざわざ漫画喫茶のナイトプランで一夜を過ごすという憂き目を見たんである。

お世辞にも宿泊施設として快適なサービスが提供されているとはいえない漫画喫茶。
そんなら漫画喫茶がホテルや旅館に優れる価値はなんだ特性はなんだ、っていうか
本分はなんなんだ。

言うまでもなく、それは漫画である。
そんなら漫画読んだらあ。

通路を挟んで所せましと立ち並ぶ万巻のコミックスより心に決めた作品を読みふける。


その濃厚濃密な設定、ストーリィはまさに野球漫画界のラーメン二郎、狂気(ここポイント)の傑作野球漫画、「アストロ球団」である。


ジャンプコミックスに換算して20巻という長編ながら劇中においてなんと3試合しか
行われていないというスラムダンクも顔負けのSF・バイオレンススポ根ドラマにただただ
圧倒される。

そして明けた休日、想定外の徹夜で目を真っ赤に腫らしたものの、かねてから
訪問を画策していたアミューズメントパークへ一路したのであった。

 

で、たどりついたのはこちら。
26228484_2876156654

マルヤマズー、すなはち円山動物園

すぐ隣には円山球場が鎮座ましましており、本日もなにやら社会人野球と
おぼしき試合が予定されておる様子。ほんと隣にあります。
プロ野球なんかも時折開催されてる様で。

26228484_3857245884

1951年より半世紀以上、北海道の中核的な動物園として君臨しておる由緒正しき大動物園であったが、近年では旭山動物園にすっかり話題、注目、集客で水を開けられていて、なんかこう園内は敗北感とかに満ちあふれているんだろうなあなんか楽しみだなあ。

という小生の不謹慎な期待はたちまちのうちにみじんに砕かれる事となった。

正門をくぐりまず目についたのはオオワシ。

大概の動物園の猛禽類コーナーでもエース級として鎮座ましましているのだがその多くは止まり木や岸壁の上で身じろぎもせずにじっと虚空を見つめたまんま。

26228484_14085154711

いまいち躍動感に欠けるというか、この円山においてもそんな感じですねそうですねと檻の中のオオワシをぼーと見つめていると。

どん、どん、どんどんどん   どん、どん、どんどんどん


どこからともなく大地を鳴動させるたくましい大太鼓が鳴り響いてくる。
隣接の円山球場にてベイスボールがプレイボールしたのであります。

味方チームの闘争心を鼓舞するドラミングは益々勢いを増し、トランペット
が高らかに「鉄腕アトム」のメロディを奏でる、耳をつんざく。

どん、どん、 どんどんどん    どん、どん、どんどんどん
どん、どん、 どんどんどん    どん、どん、どんどんどん

とその時、
26228484_837966715  

グァー、グァー、 グァーグァーグァー 

グァー、グァー、 グァーグァーグァー

バサ、バサ、 バサバサバサ  
バサ、バサ、バサバサバサ

勇壮な太鼓の音に共鳴するかのようにオオワシはその体躯に似合わない
ベビーダックみたいな情けない声でわめき、羽をバサバサ活性しだしたのである。

そのテンションに圧倒されながら回遊すると、野球活性化アニマルは彼だけではないもんで

どん、どん、どんどんどん


ウロ ウロ ウロウロウロ(エランド)
26228484_3183404775




どん、どん どんどんどん

ウキ ウキ ウキウキウキ(なんかテナガザルの一種っぽい装飾された猿)
26228484_20801769531

 




どん、どん どんどんどん




ニョロ ニョロ ニョロニョロニョロ(アオダイショウ)
26228484_2258459563



どん、どん  どんどんどん




パタ、パタ  パタパタパタ(変な蝶)
26228484_38645918181

まあありとあらゆる動物達が「かっとばせー」とばかりに活発に動く、わめくのである。


シロクマにいたっては
26228484_3459597858

26228484_121161609

しっかりとブルペンちっくな檻で肩作ってるし

アニマル達の間に立ちこめる異様な熱気を体感した私はベンチに腰掛け(見学疲れ)
あるひとつの事実を確信し、小さく一言つぶやいた。

「野球、知ってるなこいつら」

昨晩目を腫らして読破した「アストロ球団」を思い出しながら。


アストロ球団程ではないが続きます。

« 2011年8月7日 - 2011年8月13日 | トップページ | 2011年12月18日 - 2011年12月24日 »