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2011年9月25日 (日)

アニマル球団

何年か前に北海道に出張にいったときのお話です。

北海道ってざっと地図で見ても測るまでもなくでかいじゃないですか。

174cm程度の長さしかない男なんぞ余裕で包容して、おいしい料理やほっか
ほっかのふとんでやすらぎを与えてくれるかと思いきや、
なんだかでかいイベントに加え、うら若きゴルフプレイヤー石川某がここで
ゴルフやるらしく、スタッフやらマスメディアの人員で札幌市内のホテルは
カプセル形状のものに至るまで全て満室。

結局、札幌が世界に誇る歓楽街すすきので、会社の経費というサラリーマンの特権を
利用してわざわざ漫画喫茶のナイトプランで一夜を過ごすという憂き目を見たんである。

お世辞にも宿泊施設として快適なサービスが提供されているとはいえない漫画喫茶。
そんなら漫画喫茶がホテルや旅館に優れる価値はなんだ特性はなんだ、っていうか
本分はなんなんだ。

言うまでもなく、それは漫画である。
そんなら漫画読んだらあ。

通路を挟んで所せましと立ち並ぶ万巻のコミックスより心に決めた作品を読みふける。


その濃厚濃密な設定、ストーリィはまさに野球漫画界のラーメン二郎、狂気(ここポイント)の傑作野球漫画、「アストロ球団」である。


ジャンプコミックスに換算して20巻という長編ながら劇中においてなんと3試合しか
行われていないというスラムダンクも顔負けのSF・バイオレンススポ根ドラマにただただ
圧倒される。

そして明けた休日、想定外の徹夜で目を真っ赤に腫らしたものの、かねてから
訪問を画策していたアミューズメントパークへ一路したのであった。

 

で、たどりついたのはこちら。
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マルヤマズー、すなはち円山動物園

すぐ隣には円山球場が鎮座ましましており、本日もなにやら社会人野球と
おぼしき試合が予定されておる様子。ほんと隣にあります。
プロ野球なんかも時折開催されてる様で。

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1951年より半世紀以上、北海道の中核的な動物園として君臨しておる由緒正しき大動物園であったが、近年では旭山動物園にすっかり話題、注目、集客で水を開けられていて、なんかこう園内は敗北感とかに満ちあふれているんだろうなあなんか楽しみだなあ。

という小生の不謹慎な期待はたちまちのうちにみじんに砕かれる事となった。

正門をくぐりまず目についたのはオオワシ。

大概の動物園の猛禽類コーナーでもエース級として鎮座ましましているのだがその多くは止まり木や岸壁の上で身じろぎもせずにじっと虚空を見つめたまんま。

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いまいち躍動感に欠けるというか、この円山においてもそんな感じですねそうですねと檻の中のオオワシをぼーと見つめていると。

どん、どん、どんどんどん   どん、どん、どんどんどん


どこからともなく大地を鳴動させるたくましい大太鼓が鳴り響いてくる。
隣接の円山球場にてベイスボールがプレイボールしたのであります。

味方チームの闘争心を鼓舞するドラミングは益々勢いを増し、トランペット
が高らかに「鉄腕アトム」のメロディを奏でる、耳をつんざく。

どん、どん、 どんどんどん    どん、どん、どんどんどん
どん、どん、 どんどんどん    どん、どん、どんどんどん

とその時、
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グァー、グァー、 グァーグァーグァー 

グァー、グァー、 グァーグァーグァー

バサ、バサ、 バサバサバサ  
バサ、バサ、バサバサバサ

勇壮な太鼓の音に共鳴するかのようにオオワシはその体躯に似合わない
ベビーダックみたいな情けない声でわめき、羽をバサバサ活性しだしたのである。

そのテンションに圧倒されながら回遊すると、野球活性化アニマルは彼だけではないもんで

どん、どん、どんどんどん


ウロ ウロ ウロウロウロ(エランド)
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どん、どん どんどんどん

ウキ ウキ ウキウキウキ(なんかテナガザルの一種っぽい装飾された猿)
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どん、どん どんどんどん




ニョロ ニョロ ニョロニョロニョロ(アオダイショウ)
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どん、どん  どんどんどん




パタ、パタ  パタパタパタ(変な蝶)
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まあありとあらゆる動物達が「かっとばせー」とばかりに活発に動く、わめくのである。


シロクマにいたっては
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しっかりとブルペンちっくな檻で肩作ってるし

アニマル達の間に立ちこめる異様な熱気を体感した私はベンチに腰掛け(見学疲れ)
あるひとつの事実を確信し、小さく一言つぶやいた。

「野球、知ってるなこいつら」

昨晩目を腫らして読破した「アストロ球団」を思い出しながら。


アストロ球団程ではないが続きます。

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