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2010年7月18日 - 2010年7月24日

2010年7月24日 (土)

ポニョログタコログ(タコの章 1)

おお!深海魚(名は忘れた)のかっちょいい模型!
すげえメカニカル!

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なんて屋外のメインプールへの道すがらで発見した展示物を
閲覧してはしゃいだりしていたら 開演時間は刻々と迫り、転がり込む
様にして会場に入場すると うひゃあ、豪華、ビッグスクリーンをバックに
従えた想像を絶する一大パノラマ。

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アリーナと見紛うばかりに階層を連ね、巨大プールを半円状にぐるりと囲む
観客席は、蓄肉の腸詰めを炙ったものを、真ん中にスリットをいれたパンに
キャベツ等の野菜と共に挟み込み、ケチャップ、マスタードを塗りたくった
ファスト・フード、 すなはちホットドッグをほうばりながら麦酒を手にした
オーディエンスでわきかえっている。

プール奥の水門の向こうでは、西に傾きかけて少し赤みがかかった
陽光に、美しい流線型で構成されたダークグレーの身体を
きらめかせながら、バンドウイルカ達がウォーミングアップの少ジャンプを繰り返す。

いつの間にやら会場に轟く「Wild Thing!」の大合唱(嘘)

お膳立ては全て整い、ボーダーシャツに身を包んだMCのお姉さんが
ステージ中央でイルカショーの開演を告げる。

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オープニングで歓声に包まれながら躍動感豊かに、しなやかなジャンプを見せる
バンドウイルカ達。すげえ、はええ、たけえ。写真ないけど。
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現代の水族館におけるイルカショーに欠かせない要素。それはイルカの他に
もうひとつ「イ」で始まるものがあって、それは


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イケメンである。

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このイケメントレーナーとボーダーMCのナビゲーションによって
「イルカの身体測定」が行なわれる。

竹ざおの親分みたいのをあてて体長を測る。
「うわあ、思ったよりずっと大きいんですね」

専用の測りの上に上陸、体重を測る。
「ひゃあ、重いんですね~。」

牧歌的、ほのぼのとした温かみに包まれながら事は進行。
とんだり、はねたりといった身体能力のアピールだけがショーではない。

仮想現実に埋もれたこの現代社会に育つ子供達に自然のリアルを見せ、
虚構と現実を埋める。これは名古屋港水族館に課せられた使命なのだから。

で、次なる題目はイルカの体温測定、これは体温計を脇または口に挟み込む
いわるゆる人間の体温測定とは微妙に所作が違う。

イケメンの説明。
「イルカをあおむけにして細長い管状の体温計を腸のところから中にいれまーす」

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イケメンが言葉巧みにかぶせたオブラートをMCのお姉さんが間髪入れず、
素手で鷲づかみにしてひっぺがすように「リアル」をつきつける。

「なるほど!肛門ですね。」

人当たりの良い営業スマイルでにこやかに、平和理に事を進めるだけがショーではない。仮想現実に埋もれたこの現代社会に育つ子供達に自然のリアルを・・・・(以下同文)


そんなこんなでイルカ達の体術をフルに活かした大ジャンプ等でショーは大団円。

いやーよかったよかった。
時計を見ると閉館時間も近い。

スタジアムの皆で共有したこの感動をお土産に名古屋港よいざ、さらば。
と腰を浮かせかけた時、ステージからお姉さんの聞き捨てならないアナウンス

「ただ今特別展示企画として<おもしろさはオスミつき!、のぞいてみよう
イカ・タコの世界>を実施中です。」

タイトルはしょうがねえが要するにどっかそこらで
軟体動物、頭足類、ようするにイカとかタコを集約して光るのやらのびるのやら
スミをはくのやらを展示しておるんだろう。といったごくありふれた解釈ならびに所感。

ここまでは。

次の一言は一寸先の未来を変革するに充分すぎるインパクト。

 

「ここではいろんなタコ・イカ展示に加えて、 もしも、人間が頭足類のイカや
タコのような身体だったらどうなるのか?

というテーマで作成したタコ人間の模型も展示しています。
ぜひ お立ち寄りください」


人間が

イカ・タコのような身体だったらどうなるのか?


虫一匹殺さない顔して何いっとるんだこいつは。
どうなるのかって、
なんの因果でそんなもの検証するに至ったのだろうか?

稲妻のような、怒りにも似た、感情が
全身をつらぬく。

立ち寄らいでか!

ひょっとしたら、この歴史的快挙を目撃する為に俺は
カート・コバーンの生まれ変わりとしてこの世に生を受けたのかも知れない。
生存年かぶってるけど。

えー以降はまた次ですね。

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2010年7月19日 (月)

ポニョログタコログ(ポニョの章)

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名古屋港水族館

名古屋港のふ頭に海洋博物館、南極観測船ふじの永久係留、名古屋港
ポートハウス等 の施設と共に一大ランドマークを形成している。

地元名古屋の海にはじまり、北極、南極に至までの海洋に息づく豊かな生命の
息吹を 展示し、その躍動感、多様さに想いを馳せることができる。

さすが名古屋最大の海洋施設、WEBサイトなんかもとってもちゃんと
しております。

「名古屋港水族館について」序文より

最近の映像技術の進歩は世の中のさまざまなことをバーチャルという作為された仮想現実の世界で包み込み、見ている人々をして何やらすべてが解ったような気分にさせてしまう危険をはらんでいます。そして創られたイメージの世界はいつしか独り歩きを始めます。・・・

(途中略)

・・今日この虚像と実像のギャップを埋めるものは、本物の生命の飼育展示やその世代を重ねる連続性を見せようとしている水族館の役割であり、それは現代社会の中でとても大切な責務を担っていると考えています。(以上)

現在の情報過多社会に象徴される作為された仮想現実ではなく
海洋生命のリアリズムを体感できる希少な場所。それが名古屋港水族館 
ブラボー。狂おしい程にちゃんとしてます。


もぎりを通過し、入場するといきなりの水槽にこの後どう育ってゆくのか
得体の知れない子供達の人だかり、歓声、奇声。それをいざなうように
純白のティーシャツを着た小太りメガネのアルバイトが叫ぶ。

「ただいまよりこちらの水槽でポニョ泳ぎま〜す」

ポニョ 泳ぎます。

ただ今から、こちらの水槽で

くそまじめな顔して何を言っとるんだこいつは。
ポニョとは世を席巻した、例の崖の上のやつを指しているのは明白。

仮に聖徳太子が賜ったってアホに聞こえるこの口上。
ぜひともその真偽の程を見極めて、不備あらばすぐにでもチケットを
かなぐり捨てて 消費者センターやポリスに駆け込まんと意気込んで、いい大人が
群がるガキをかき分け かき分け、件の水槽へと向かい、最前列で縦長の水槽を
睨み上げると。

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ポニョ、ポニョ、ポニョ魚の子

ポニョは目鼻がついて人語を解すものの、幼魚であるといった内容の
テーマソング とともにポニョ降臨。


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糸など無い!


歓声!騒乱!狂喜乱舞。

ひと泳ぎして昇天

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だから糸など無い!

アニメーションというバーチャルな空間でのキッズのアイドル「ポニョ」が
2Dの世界を抜け出し、実態化した瞬間の喜びを老若男女が共有化していた。

いやーよかった。堪能した。

で、

名古屋港水族館のコンセプトを受けての

「現在の情報過多社会に象徴される作為された仮想現実ではなく
 海洋生命のリアリズムを体感できる希少な場所。それが名古屋港水族館 
ブラボー。狂おしい程にちゃんとしてます。」

前言撤回ってことで。

携帯端末機のコマーシャルフィルムでおなじみのベルーガ(シロイルカ)は
ふつーにかわいい。

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餌をバキュームする(実際には一度水を吹きかけて水流を攪拌してます)
地味ながら見応えのあるパフォーマンス。

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シャチの生態を説明する3Dムービーもこんな必要あるのかって程豪華

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上映の途中で場面暗転

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内蔵表出、こわっ!


ダイオウグソクムシは
久保田早紀よろしく両手を広げ、鳥や雲や夢までも掴もう
としている。深海の底で。

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ジャンピエール・ジュネ感あふれる潜水服

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ウミガメ水槽に嬉々として駆け寄っていった子供が 半泣き状態でこちらにリターン。

この瞬間、涙と引き換えに彼はなかなかに得がたい事を 学んだのである。

そう、実はウミガメの顔はワルイという事を。

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目の回りの黒ずみは明らかに飲み過ぎの兆候を現している。
これを見たら誰もが思う。

こんなもん寄ってたかっていじめる豪気な子供なんていやしない。
助けてもらって竜宮城にエスコートなんて甲斐性も持ち合わせちゃいないだろう。

大自然のリアリズムってやつである。


と、こんな感じで広大な名古屋港水族館を満喫していると
館内放送とともに屋外ステージへと人がわらわら流れだす。

水族館の醍醐味といえばやはり、イルカのショー。
遥か名古屋にてイルカの大ジャンプを夢想する。
イッツ・ショータイム

続きます。

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