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2010年7月4日 - 2010年7月10日

2010年7月10日 (土)

カカシコレクション’09 その3

<エコ部門>
■エコ少女ハイジ
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ハイジってのはクララが立って喜んだりするあの人でしょうか。
なにか都会づれしちゃった感じ。
そもそもエコな生活をしている人たちに更にエコを強いるのは
現代文明の病理に犯された我々のエゴの表層化であって、
このすれた感じのハイジがなびかせる金髪が如実に主張しておる。

■エコかかし
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愛の兜を燦然ときらめかせながら威風堂々たる仁王立ち姿の兼続公
不届きに稲穂を窃盗する鳥類に、不動明王になり替わりて降魔の利剣を振り
かざすかのように幅広の大槍を天上に向ってどすんと突き立てるも表情は
柔和、胸にECO。

傍らに従えているのは槍持ちでも馬子でもない。

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誘蛾灯(ゆうがとう)

太陽光発電により自己発電し、光源に誘われる虫を殲滅するという
恐るべき殺傷能力を持ちながらもとっても地球にやさしい秘密兵器である。
翌朝この虫を求めて鳥たちがこぞりそうだがまあ、それはそれとして。

そもそものこんな電気動力を要する機能つけなければそのまんまで
かかしは充分エコだとか、そんな夢のない話はしちゃあいけないよ。

■ペンギン
文明社会が引き起こした災厄に警鐘を鳴らす渾身の一作。
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ペンギンと氷と米を守ろう。
ちょっと詰め込みすぎたかな。

というわけで、いよいよカカシモードの祭典「中新田かかしまつり」
すなはち「ナカコレ’09」グランプリの発表です。
跳ねるイナゴ、羽ばたくコウモリ、そしてのたのた歩く私によって選ばれ、
栄光のゴールドカーペット(稲穂)に燦然と輝くオートクチュールカカシ
最高峰の栄冠を手にするものは如何なるカカシであろうか。



■ナカコレ’09グランプリ

これです。

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ヤンキーヘルパー。

力強過ぎるこの語感、発音するだけで全身にみなぎるカタルシス。
世界中のヤンキーはヘルパーを目指すべきだ。ほんとに。

もはやどっちがヘルパーなんだかわからない程のヤンキーの
脱力感も素晴らしい。
ヤンキー特有の「けっ、やってらんねえよ」が見事に表現されている。
結構なワルですね。彼女。もんのすごい肩四角だし。

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ダリ、はたまたシュバンクマイエルを思わせるシュールな表情。
目や鼻の感覚器官は実写のコラージュ。切り抜きのセンスも常人じゃない。

シュールレアリスムとヤンキーと田んぼの見事な融合。

これだけ賞賛しといてあれだが、作者、いや作家はなぜ、ヤンキーの
ヘルパーをかかしで表現する事を思い立ったのであろうか?

もうそんなのを考えるだけでシュールだ。
間違っても、普通にかかしを作ってて、「うわ、これなんかヤンキーみたいじゃね?」
「ヤンキーヘルパーでよくね?」みたいな軽いしてやったり感によるものではない事を
せつに祈るばかりだ。まあ、それにしてもすごいけど。

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ヤンキーよヘルパーを目指せ。(ナカコレ総括)

こうしてナカコレはほとんど誰にも気付かれずに幕を閉じ、稲穂達は実りに向け、
その穂をますますボリューミーに金色に染めてゆく。きっとおいしいお米となって
我々の食卓に豊穣を与えてくれるに違いない。

夜の田んぼからこうもりと一緒におおくりしました。
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2010年7月 7日 (水)

カカシコレクション'09 その2

<人物部門>

■はやってるあれ

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もうこのピンクのベストはもはや象形文字化しておりますね。
かかしモードを発信するとともに世相を写す鏡としての側面も持つこの祭典が
彼らをおさえないわけがありません。見事なできばえですね。

ただ、
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相方がちょっと小さいかな?

■新米(ルーキー)ズ
これもメディアで露出したおしでしたね。
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写真を貼付けるとは恐れ入った。
一番左のバットの持ち方は果たし合い以外のなにものでもない。


■なんちゃってマイケル

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ネバーランドから田園へ

タイトルの「なんちゃって」は色が黒すぎるのでひょっとしたら
ジャネットのほうかも知れませんよって意味なんであろう。

■直江さま

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兜に愛とかいって戦場だというのになめた野郎だ」という話をよく聞くが
愛ってのは愛宕権現の愛って説が大勢です。(仁愛とかって説もある)

戦に勝つには3つの条件(三才)が必要であってすなはち「天の時」「地の利」「人の和」
いわゆる「天地人」であるがここにおわす兼続公の説く三才はさにあらず。

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「田地人(でんちじん)」

「田の時」と「地の利」の差別化がとっても難解だが
相手の兵隊がぐにょんぐにょんの田んぼの泥土にずぼりとはまって
身動きがとれなくなっててラッキーこれぞ田の時、我が軍はといえば
ちゃんと土肥の畦道に整然と立ち並んでいたもんだから下の土もかたくて
しっかり腰を入れて槍をつきまくれるのだ、地の利も我が軍に味方しておる、
呼応しておる、利が調和しておる。そおれ兜首。みたいな感じであろうか。



<世相部門>
現代を写す鏡としてのかかし祭りの真骨頂がこの部門。
かかしを見れば今がわかるといっても過言ではない。

■おれ、オレオレ
サッカーで味方を鼓舞する音頭ではない。

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「お断り 振り込め詐欺」体現止めで力強く、この世の不正をただすのだ。

とてもしっかりしていてガチでストロングな感じのおばあちゃん。
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振り込め電話なんて仕掛けようもんならたちまち逆探知の上、いしうすか
なんかで正義の鉄槌がくだされ、脳漿を叩き割られるに違いない。

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このニート感といい、首からぶらさげた携帯電話といい、雰囲気でまくりの
振り込め詐欺犯。一体何を参照してここまでの具象化に成功したのだろうか。
これだけでも文化財に認定し、高野山かなんかに押し込んで、末代まで振り込め
詐欺の悲劇を語り継いでほしいものだ。

■孫のおいかけ
いつの世も、親が子を思う気持ちに変わりはない。そして我が子の子、
すなはち孫であれば なおさらの事。そんな心情をかかしにこめた心温まる作品。。
のはずであるが

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怖い。。この二人の間に走る緊張感はどうしたことだろう

,焦点の合わない漆黒の瞳に微笑を浮かべ、孫の肩に手をかける老婆の右手
にはでかく、角ばったキャメラ、

撮影うんぬんではなく
いまにもそれで少年を殴り倒しそうな謎の企みに満ちている。

顔面蒼白な中に微笑を浮かべる前方の少年も負けずにおそろしい。

カメラで殴ったくらいじゃ死なないよ。ふふふ。
西岡兄妹的なタッチで描かれる祖母と孫の暗黒に彩られた悪夢。
子供のポーズがちょっと妖怪ひょうすべっぽい。

■ジャマイカ旋風

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100mでついに9秒6の壁が破られたりしてすごかったですね。
どうでもいいが、シークレットシューズは知らないうちに10cmの壁が破られていたりして
これもすごいなあ。
http://www.10cm-up.jp/grow.html

 

次回はエコ部門と誰も注目してないでしょうがいよいよ09’グランプリの発表です

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