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2010年6月27日 - 2010年7月3日

2010年7月 2日 (金)

カカシコレクション'09 その1

※去年の秋のできごとですが、今年もレポートをする予定なので
このタイミングでなんですが掲載します。

夏が巻き上がるように去ると、我が国の田園風景も
金色の稲穂が頭を垂れ、豊穣への期待感がひたすらあふれる秋。

パリやミラノに匹敵する世界中のモード、トレンドの発信源となる
一大コレクションが 我が故郷にほど近い神奈川県海老名市は中新田で
厳かに開催されている事は意外と 知られていない。

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「中新田かかし祭り」

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市民や市の公共団体、商業施設などの手によりクリエイトされた
オートクチュール・かかしが集結し、その美を、思想を競うかかし
モードの祭典の模様を、 到着が遅れ、すでに薄暗くなってあたりは
ひとっこひとりなく、 低空飛行するコウモリの群れの羽音のみが
こだまする会場から寂寥感たっぷりにお届けする。

 

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いってみよ。


<キャラクター部門>

●猫型のやつ

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うるんだ瞳がキュート。自分でこれを載せといてあれだが右隣の方が
むしろ気になる。エルム街の人でしょうか。

●マリモなあいつ

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頭部に何か寄生してます。マリモなあいつという認識は間違いで
緑膿菌に犯されたガッチャンかもしれません。


●誰?
ツノ、赤目、顔色わるっ 小生のデータベースには皆無
石原良純?だとしたらエントリー違いです。

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●ネズミなあいつ
体幹を貫かれながらも満面の笑み。下半身もなんかの顔に見えなくもない
心の狭いディズニーも文句は言えません。

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ミッキー米(まい)スですから。

●お米と遊ぶまるちゃん

ちょっとドレッド

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やっほ〜お米だよ〜脱穀するものこの茎と〜ま〜れ〜
枯れた茎とか別段雑草と大差ないよ〜わ〜いわ〜い
・・・
すいません。楽しめません。お米と遊ぶってのはなかなか
難題です。

●日本一有名な家族

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ヒップホップな感じで山登りヨーヨーヨー
登っちゃったら田んぼはもっぱら棚田だヨー

灌漑設備の元祖だヨー

稲穂ついばむ鳥を追う健脚
自宅の居間に財布を忘却

みんなが笑ってる。
お日様はすでに沈んでる。

<超(メタ)かかし部門>
もはやこれをかかしといってよいものだろうか?といった
形而上学的な示唆に富んだ壮大な作品達

●猫バス

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造形といい素材といい原作の世界観をあますところなく再現し、
白眉といってもいいくらいのクオリティの高さ。

マックロクロスケには闇のバックが お似合いです。
猫をモチーフにしてるから鳥よけは鳥よけなんだろうが

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真ん中のふかふかした空間とか、逆に鳥の営巣に適しすぎてる
気がしなくもないです。

●目指せ夢のシュート

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サッカー好きにはたまらない、田園地帯に人工芝のグラウンドを再現した
とてつもなくシュールな「かかし」

右手のネットに取付けられたペットボトルの キャップには全て観客を
模した顔が描画されているが人面瘡みたいでちょっとぶるっとします。

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グラウンドに斜めにぶっささった障害を効果的に利用してゴールを目指せ!

●消防団員募集

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募集してどうする。かかしゆうとるやないか




次は人物編とかです。

2010年6月27日 (日)

イエス!ウィーアーパラサイト!

とある打合せにおいて、とあるコンサル業を営む某氏と会話していた時の

印象的な一言、

「まあ、コンサルなんて寄生虫みたいなもんですよ」

ちなみにその御仁は頭脳明晰かつ誠実対応、あまたの玉石混合からなる

コンサルタント界において、顧客からも絶大な信頼を勝ち取っているビジネスマンの

鏡みたい なお人であるのだが、まあ世間一般の視座でいうコンサルのイメージだと

官僚が天下りして甘い汁を吸うときに名刺に記載してあったり、なにかと芳しくない

事を皮肉ったブラックジョークだと思われる。

しかしもっと大局的に言えばですよ。我ら人類だってこの母なる地球に

寄生しているようなもんであるし、いい年こいて親元から離れずに封録を

むさぼっている状態をパラサイトなんて表現したりするし、いわんや自らの

子孫ですらそんな事になるかもしれない可能性を常にはらんでいるわけで、今の

世において生きるという事は自然、人工物をはじめ、自分以外のなにかと関係する

事、寄生し、寄生される事に他ならないのではないか。

そんな悶々とした思いに何がしかの光明を見いだすべく、

小生は目黒行きの切符を握りしめたのであった。

(注)この先は一般的な良識を持った方には気持ち悪い、趣味の悪い画像が

天こもりです。ほそくてながくて白いうねうねしたものとかダメな方は

見ない方がいいです。まじで。

 

この男にも許されない

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てゆうかこいつの場合「所持」っていうんだろうか


そんな哲学的な考証味のあるポスターを横目にみながら、権之助坂を下り、

目黒通り沿いに歩いてゆくと、左手にそれは現れた。

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財団法人 目黒寄生虫館
世界で唯一の寄生虫の博物館。

1953年、医学博士亀谷了の私財投入によって設立されて以来、

世界有数の 寄生虫研究機関として、膨大な寄生虫関連の資料、標本を有し、研究、出版活動においても世界をリードしてきたこの特異な記念館で、他者とのつながり、関係性というものをあらためて見直そう。寄生し、寄生される事の素晴らしさをかみしめよう。


ロイコクロリディウム!!特別展示もやってます。

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寄生の世界は騙し、騙され、寄生虫の叡智を感じ取るんだ!

 

ドアーをくぐり抜けるといきなりグロテスク三昧のパネルが、自由生活から
寄生生活への転向の系譜。進化の過程の中で全動物のおよそ6%を占めるに
いたった寄生生物。
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前言撤回「寄生虫の叡智」なのではなく、「寄生こそが叡智」なのである。


それはそれとしてゴリラの目はうるんでいてかわいい。

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反対の壁面には、ゴイサギのパネルが。
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シュッとしてかっこいい

腰元にはなにやら2種類のボタンがあしらわれており、「開く」のボタンを
ポチッといくと、

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ズゥオーンという重低音と共に、ゴイサギ様はご開帳

でました。ゴイサギパラサイトマップ

ゴイサギ様のノーブルな出で立ちも寄生生物にとっては
三食付きの快適な居住区、G(ゴイサギ)LDKと化す。

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目に寄生とかやめてほしい、ぞわってなる。

さして広くないフロアーには人体、動物あまたに寄生し、生を営んでいいる
寄生虫の液浸標本達がずらりとたち並ぶ。

ハリガネムシ。

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カマキリの腹からにゅっと出てくるあれ。昆虫の体内で育ち、やがて水中に帰るためにカマキリの脳内に到達し、洗脳せしめて水際に向かわせるという遊星からの物体Xみたいな恐るべし寄生虫。

左側の標本の「女児が吐出」ってのがとても気になる。こわい。

コバルトブルーの後景に美しいボーダーを描くマンソン裂頭条虫

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「ヘビはやっぱり生で!」っていう奇特な御仁は要注意

2F展示室への登り口には寄生虫、そしてその媒介主の拡大模型を展示

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パラサイトピッツァ

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巨大モスキート。

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一口で貧血おこすくらい血液を奪われる事は必定也。

2Fに上がるとアカデミックに寄生虫を探求できるパネル・標本スペース

必見はため息がこぼれる程に美しい日本海裂頭条虫、いわゆるサナダムシの

見本。その長さ実に8.8m。

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「日本海裂頭条虫(にほんかいじょうとうれっちゅう)」

いやかっこいい名前だ。頭に「財団法人」とか付けたくなりますね、

ならないですか、そうすか、わかりました。

サプライズは隣接の「体感」コーナー。
このサナダムシの常軌を逸した長さを間近に体感可能なアトラクション付き

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要するにヒモですが。
本当の意味での「体感」とはその長い条虫が体内にパラサイト

している様であるがそれはおえっとして涙をこらえながら

カンピョウかなんかだと思って飲み込んでもらうしかない。


オリジナルグッズも絶賛発売中

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ガイドブック、ポストカード、定規をゲット

このフロアでは多種多様な寄生虫たちがパネルで詳しく解説されており
マニア垂涎ものではあるのだが、何も構える必要はない、感じるだけでOK。

なぜなら寄生虫達は名前だけでもとってもかっこいいからだ。

サバとかで有名なアニサキス

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「アニサキス」

かっこいい。

古代ローマな感じの格調高さだ。思わず叫びたくなる。

「アニサキス、 お前もか!」


既出だがマンソン裂頭条虫

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「マンソン裂頭条虫(れっとうじょうちゅう)」

かっこいい

「マンソン」の狂気的、悪魔的な(まあ、チャールズマンソンだが)
インパクトの強さに後半の和名「裂頭条虫(れっとうじょうちゅう)」が負ける

事なくしっかりとバランスを保っている。

名前だけ聞いたら寄生虫というよりも「グエムル 漢江の怪物」を想起してしまう

ような危なさに満ちている。



オール和名だって負けてはいない

「有蕀顎口虫(ゆうきょくがっこうちゅう)/剛蕀顎口虫(ごうきょくがっこうちゅう)」

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かっこいい。

有蕀、剛蕀。運慶、快慶を思わせるこの語感の良さ、力強さはまさに
寄生虫界の金剛力士。
ゲートキーパーとして君臨し、外敵の侵入に目を光らせているに違いない

って思ったがよく考えたらこいつらが外敵そのものだ。

これもお気に入り

「ベルツ肺吸虫(はいきゅうちゅう)」

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「サワガニ」「カワニナ」、陽光がうららかにきらめく水辺の生態系
に潜んだ殺しの刃。それがベルツ肺吸虫。

ベルツなんてダンディすぎる。ひたすらかっこいい。

サルカニ合戦ってただでさえ陰鬱な話だが、猿への復讐にこのベルツ肺吸虫を
用いたりすればよかったのに、とかもっと陰鬱な妄想をかきたてられる。

エキノコックス

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スマート&キュートな語感、アニサキス等と同じく、
女性にはこちらがオススメだ。

北海道で主にキタキツネに感染する。
おしゃれなネーミングとは裏腹に、ヒトに感染すると肝臓から脳、骨、心臓などに

寄生し、癌のような病巣を形成する恐ろしき殺傷能力を誇る。

いやあ、恐い、恐ろしい、キツネ

自然の摂理に違反したものには手痛いしっぺ返しが待っている。
かわいいから、かっこいいからといってキツネとのむやみな接触はいかん。
禁断である。

と心に固く戒律を定めながら過去の写真を整理していたところ
蔵王キツネ村にてキツネたちと戯れている写真がわんさか出現。

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カモン!エキノコックス!

寄生し、寄生されてぼくらは生きるのさ。

<注意>蔵王キツネ村はきちんとキツネ達に衛生、防虫処理をしているので
安心してキツネを愛玩できる素晴らしい施設です。

ただ、キツネは近くで見ると恐いです。まあ、野犬ですわ。

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