« 2010年5月30日 - 2010年6月5日 | トップページ | 2010年6月20日 - 2010年6月26日 »

2010年6月6日 - 2010年6月12日

2010年6月 9日 (水)

終電までまだ時間あるからちょっと認識していこうか

注意:結構モンドでヤコペッティ的な悪趣味画像がありますので良識ある
人は見ない方がよいですよ。まあ、そうでもないっちゃあないけど念の為)


敬老の日。

ご老人を敬う為の祝日であるが地元の商店街では敬意のかけらもない、
むしろ、馬鹿にしているとしか思えない企画が跋扈するそんな2009年の秋。

38155297_2692505089

送り仮名の「ら」もなめすぎ。

男のラグジュアリーな感じを目指して近日クッキングを開始した小生は、
人生に大きな足跡を残すべく、とある食材を買い求め、
調理場にて包丁の刃にシャープナーをかけていたのである。

「魚、さばこ。」

生まれて初めて魚を丸ごと買い求め、調理せしむる事をば決意。
で、この季節に何をさばくんかと言えば答えは簡潔明瞭。

38155297_3886516421

秋の味覚、さんまである。
まな板に並べ、そのほれぼれするようなシャープでクールな魚体を
眺めてるともう このまま焼いちまうのが一番旨いんじゃないかと
せつに思うのだが 「魚、さばこ。」のコンセプトに反するし、
「魚、さばきましてね」の虚栄心も満たされない事を思うと
ストレスで肋骨が蝶々結びになっても 困るのでさあ,調理ビギン。

といっても調理方法は極めてシンプル


サンマのうろこをかき取り、その頭を泣いて馬謖を切るごとく
ばさっり切断し、腹から切り込みを入れて内蔵をかき出し、
等分にぶつぎり、塩を少々ふって置いとく。


38155297_1341629251


薄切りにしたしょうがひとかけと昆布を鍋にほりこみ一煮立ち

38155297_942611370


で、バラバラ殺人さんまと、料理酒を鍋に投入。

38155297_2630114268


この時点で喉が乾いて手元に汲んでおいた酒を間違えてごくりとやって
へろへろになっていたのは秘密です。
38155297_1738700497

弱火で約10分あくを抜いたら醤油と梅干しを加えてさらに10分。ことこと
煮ましょう。

38155297_1877068321

あっけなく完成。さんまの梅煮
脂ののったさんまの濃厚な味とさっぱり梅のハーモニーは絶品この上なし。

富士には月見草、崖の上にはポニョ、そしてさんまには梅がよく似合う。

しかしく本日はさんまに舌鼓でお開きとはいかない事情があり、
さんまの他にゲットした代物が鎮座ましましているわけで、
それは何かと申しますと、これ

38155297_583067780

ニコンクールピックスS640

つい先だって三浦海岸岩礁にて磯遊びにこうじておった際に
5年間乱用したコンパクトデジタルキャメラを岩礁にぶっつけ損壊。
世継ぎとしてキャノンIXYよりバトンタッチしたのがこの漆黒のニコンである。

コマーシャルフィルムでもさんざ放映されていたように
この黒いやつの売りは「世界最速起動」

まあ起動はおそろしく速いが、ズームとかが効くようになるまで
えらく時間がかかるんだけどそういうこけおどし的な
「意味なし世界最速」も個人的には嫌いじゃないセンスだ。

そうはいっても
この5年間の間におけるコンパクトデジタルキャメラの性能は
比類なき進歩を遂げており、画質はもちろんの事、起動は断然
はええしAF合焦も恐ろしくスピーディーで液晶は比べ物に
ならない程クリアーなり。

売場に並ぶどのメーカーのいかなる機種も当時と価格はそんなに
変わらない(と思う)のにその性能にいたってはピノキオとターミネーター程の
差があるわけで、いやはや人類の叡智というやつはすごいなあと嘆息しつつ
量販店店頭で機材をウォッチングしていたのだが,しばらく見ない間に各メーカー
各機種になんらかの形で搭載され、すっかりスタンダードとなっておる機能が
あるではないか。

「顔認識」機能である。

人物を撮影する際に自動で顔を判断し。そこにピントを合わせるだけでなく、
露光やらフラッシュ調光などもその「顔」を撮影する為に最適の設定が自動的に行われる。

オートフォーカスでいいんじゃね?なんて野暮な事はいっちゃあいけない。
「顔」を自動認識するっていうこのセンシング感、テクノロジー感がパーティーやら
記念撮影やらを盛り上げ、コミュニケーションに豊穣を与えるのだ。

で、小生が購入したクールピクスにも当然のようにこの顔認識機能は搭載されていて。
さらに「美肌効果」という、シミやしわ、くすみを自動補正する、そこまでくると
余計なお世話以外の何者でもない機能まで備わっている。


そのうち誰の写真撮ってもキムタクになって現像されそうな勢いである。
さすがクールピックス


顔認識モードみたいのにして撮影対象にレンズを向けると、
人物の顔面回りに黄色い四角の囲みができて(いつものオートフォーカスは水色)、
それが顔認識しましたよ。の合図。
38155297_830514488

こんなんなります(Nikon WEBサイトより)

それでシャッター反押しでピンをロックしてぱしゃり。

と、このような先進的な「顔認識」機能を備えたデジタルキャメラを
持ち帰り、 さんまをさばき、梅煮を食す。

そして、腹もくちくなったところで本日の最重点課題の検証に入る。

ニコンクールピックスは
さんまの顔を認識するのだろうか?


そもそも「顔認識」の「顔」の定義ってなんなんであろうか?
さんまの先端だっていやにとがって眼があり口があり、各パーツが構成した
プロポーションがさんまをさんまたらしめ、それを見る他者に「これはさんまである」
と認識されている以上、それは顔である。

顔認識とうたうからには人間だろうがさんまだろうがコガネムシだろうが
プレデターだろうが認識して美しく画素にその像を結ぶべきであるが
じゃあさんまもコガネムシもプレデターもフェミニストもほいこれ顔ですねって
ぴんぴん認識するのって逆に機能としてどうなんだろうという複雑たる思いが交錯。

ちなみに印刷物に掲載されている人物写真の顔はきっちり認識
38155297_865810604

この写りがどうだというのは撮影者の腕の問題であり、
このキャットウーマン見たいなおねいさんは、おみせできないのが残念だが顔として
キャメラに認められ黄色い枠で囲われた。


さあ、断頭したさんまの頭を早速クールピックスでフォーカスしてみましょう。

(注意:繰り返しますがこの先は結構悪趣味かつやな画像なんで心臓の悪い人や
さんまの首だけってどうもなって方は見ない方がいいですよ.あとちょっと血のりも垣間見えます)


それフォーカス

それ

38155297_3432295817


認識せず。
まあオートフォーカスは効いてるから別段撮影に支障はないんだけど。


やはり顔と認識するにはあまりにも異形なのであろうかこのアングル。


仮にこのカメラに「門扉の上のすごい剣先認識機能」ってのがあったら
間違いなく認識してたであろうとかくだらない妄想が膨らむ。

38155297_3766544126

てゆうか剣先が全部さんまの顔ってゆう門扉あったらすごいなこわいなでも
見てみたいな。

この「顔認識機能」ってのがどんな原理で顔を定義し、認識するのか寡聞にして
よくわからぬが「顔」をもっとも象徴する感覚器官はやはり「眼」であって
藤子不二雄先生もそんなテーマの短編を書いておられた気がする。

で、認識するモチーフの基本が人間の顔であるならばやはりここは双眼であるべし。


そんじゃこうやって、

くっつけてみました。
38155297_1711669675


ほーら双眼
KKK(クー・クラックス・クラン)の光り物状態。


えーと、認識せず。

このような悪趣味極まりない試みには一切加担しないという
クールピクスの意思の現れと思われる。
さすがクールピクス。クールだぜ。クールいうてるだけの事はあるぜ。


どうでもよくなったところでカールツァイスでも撮影してみました。
38155297_23608573


無駄にスタイリッシュ。

ちなみにテレビでも認識やってみましたが


●フロッグマンショー
38155297_3425290700

認識せず。(たたかえ!土管くんより)

●ナショナルジオグラフィックス「マイク博士の猛毒動物一本勝負」という、
自らパーソナリティを努め、いろんな猛毒動物に自分を噛ませたりしながら
猛毒動物のすさまじさを紹介しているまるで狂気のような番組で、
「インドのオナガザルはオナガザル一型ヘルペスという致死率70%以上の病気を
媒介していて大変危険だ」という事をよりにもよって猿のそばで力説するマイク博士。

38155297_1919495832

みごと認識しました。

38155297_471667845

その猿は認識しませんでした。

いや〜興味はつきませんね「顔認識」 とってんぱらりの ふう。

2010年6月 6日 (日)

ボーイミーツサーモン(2)

続き

「アルビノ」 

先天的なメラニンの欠乏により白色となって生まれて来た個体。
広く動物全般に見られ(人間の症例ももちろんあり)
シロウサギやシロヘビ等が有名。

瞳孔は毛細血管が透過する為赤色を呈し、その見た目の神々しさ、美しさ、
そしてその希少性から神聖なものとして民間信仰の対象となり、
古より畏れられてきたケースも多い。

つまり、ヘビやらウサギやらいろんな動物の
真っ白で目が赤いやつである。

薄暗い地下の観察室、その廊下沿いの巨大水槽はレインボートラウト、
すなはちニジマスやらヤマメだとかイワナだとか、道内に生息している
幾多の川魚達が嘘くさく人工的なゆるい流れの水の中でひっそりと
身をくゆらせている。

22653267_3660525465

薄暗い水槽の遥か上方から差し込む一条の日光が彼らの鱗を
きらめかせ、シンプルな背景とのコントラストを強めて美しいボデーを
浮き立たせる。

22653267_3934889210

カムフラージュ用の斑点とかなのに意味ねーなーこうなっちゃなんて
ボーと眺めてると、魚群をかき分けて、静かに「それ」は
私の眼前にその奇異な姿を現したのであった。

幻の魚「イトウ」の「アルビノ」白いやつの個体である。

22653267_648189423


・・・・・・



恐い。。。。。。。。。。


正視に絶えず一端目をそらし全身の鳥肌と動悸がおさまるのを待って
もう一度

22653267_4141865268



恐いよう。。。

ロシアの殺人鬼、黒死館の中でシンフォニーを奏でる門外不出の弦楽四重奏団、自動人形テレーズ
、孤島の鬼、パノラマ島奇談。

何を持ってしても表現しがたいこの不気味さ、生命感のなさ。

こやつは「幻の魚」イトウの遺伝子を持ち、さらにアルビノなんてもう途方もないくらいの
天分を持って生まれた訳で、人間的にいやあ太宰治とか山田かまち級の天才なんだろうけど、
小生のような市井の片隅でわずかな録を食み汲々と暮らしている小市民にはいささか刺激が
強すぎて、悪魔的すぎて、生命感が希薄すぎて。

幻の魚のしかもさらに希少性の高いアルビノ個体をこの目に止めたという達成感はどこへやら

出来れば幻のままでいて欲しかったという悔悟がソフトボール大の脳みそに蔓延。

涙がこぼれ落ちそうになったのでそそと歩を先に進めると

おお、そういえばここはサケ科学館やはり締めはシャケですね鮭ですね。
とばかりに鮭水槽。
地下とはいえ吹き抜けみたいになっていて日当たり良好、
躍動感とか生命感をどことなく発散していて、まさかアルビノなんていねえだろうな
もういいよ、やっぱり生命には色彩が必要だよ。とくに魚なんてだめだよ。こわいよほんと
アルビノとかいいからとつぶやきながら お、いましたいました。

カムバック!

22653267_1996706652

長らく人の手によって給餌されておるからであろうか
こんなかのシャケ達は水槽の外に私の姿を認めると餌を求めてなのか
単なる好奇心なのか回遊しながらこちらにがんがんすり寄ってきて
いいねえ、かわいいねえ、好感度高いねえ。

やっほー

22653267_733287089

やっほーーー

22653267_2841348974

やっほーーーーー

22653267_1107114079

・・・・・

やっぱ恐いよう。

いやあ近くでみるとサケも悪い顔してますね。
魚だから当たり前だけどロン○リ、アイシャドウ、

目力すごすぎるし、目の前を通過した後もその視線だけは脳裏にびしっと
焼き付いたまま。

玄関のチャイムがピンぽーんとなってですよ。
覗き窓、あ、ドアスコープってゆうらしいですがから誰だろうと思って
のぞいて見たらシャケでね。

22653267_667194966

借りたもんはきちんと返さななあかんのと違うかオウ、コラ
とか言われたら凍りつきますよ、マジで
新聞とか進められても半年とるまで帰らない顔ですよこれ。

かくてイトウのアルビノやシャケのメンチ切りに大いに怯え。
地上に上り、陽光を浴び、地下鉄に乗って、まだ確保できてない
宿を探したのであった。

まあ、宿全部空いてなくて仕事の出張なのにネカフェ宿泊だったんですけどね結局

« 2010年5月30日 - 2010年6月5日 | トップページ | 2010年6月20日 - 2010年6月26日 »